Story

Sessions!!










一人の探偵が居た。
その容貌はどこか縁起が悪く、埃が堆積しているかのように、鬱々とした何かを感じさせる男。


 つまりは、お決まりの『探偵』だった。

 ありがちで、
       ステロタイプで、
                パターンとも言えるその男。

きっと極悪非道な犯人を目の前にして、難解至極なトリックを自慢げに解き明かしてしまうのだろう。


 だって、彼は探偵だから。
  彼の前では、総ての罪は白日の元に。

 さあ、正義の元に指を指そう。誰かの信念を踏み潰して、不名誉の驕りを塗りつけよう。


  これは、そんな彼の物語。


 けれどひとつ、これだけは注意してほしい。

      『この物語は、ミステリーを含みません』

 己に生きて、その果てに死ね。